近年,耐震設計を必要としない従来型カルバートの適用範囲を超えるカルバートの施工機会が増加しています. その代表的な工法であるヒンジ式のプレキャストアーチカルバートは,従来型のカルバートとは異なる設計思想に基づいているため慣用設計法が適用できず,盛土施工時の安定性および地震時挙動について把握する必要があります. そこで本研究では,盛土施工過程における変形挙動の把握と地震時の限界状態の明確化を目的に,実構造に対して1 / 5スケールの3ヒンジプレキャストアーチカルバートを用いて振動台実験を実施しました. その結果,盛土施工段階において,設計で想定している通りの変形挙動となることを確認しました. さらに,強地震が作用した場合にも,アーチ部材が終局状態に至る前にヒンジ部から先行的に崩壊が発生する可能性は低いことが明らかになりました.
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