本文へスキップ

京都大学 大学院工学研究科 社会基盤工学専攻

地盤力学講座 地盤力学分野

MESSAGEMESSAGE

木村研への研究室配属を希望する4回生へ -教員からのメッセージ-




木村 亮 教授
 大学生活は,研究室に配属されて初めて,研究の面白さに触れることができます.君たちには無限の可能性が広がっています.私たちと一緒に切磋琢磨し,君たちの可能性をさらに高めるお手伝いをしようと思っています.気楽な気持ちで研究室をのぞいてください.

  君たちは新しい世界に入っていくということで,希望に溢れながらも少し緊張していることと思います.色々な研究室を訪問し,教員や在籍する先輩から話を聞き,希望する学問領域や研究テーマ,研究室の雰囲気など,色々な角度から志望する研究室を決めてください.
 当研究室は地盤系ですが,地盤単独の力学的特性を取り扱うだけでなく,コンクリートや鋼の構造物が地盤内にある場合の静的・動的相互作用の問題を主に研究しています.地盤の力学的性質だけでなく水理学的性質などを調らべたり、すべり破壊した斜面形状を安全かつ簡便に測量する方法なども研究しています.三軸試験のような要素試験,模型を用いた模型実験(CT装置も使います),模型実験も重力場や遠心場での実験(遠心載荷実験)だけでなく実物大に近い実験や,最終的には現場で実物大の試験をも実施しています.各種数値解析手法を用いたシミュレーション解析も盛んで,まず実験で現象を把握し卒業論文にまとめ,修士課程では数値解析も行いながら研究成果をあげています.
 
木戸 隆之祐 助教
 私は2014年より木村亮先生の研究室で研究を続け,博士号を取得した後,2019年度から助教として勤めています.この研究室では,取り扱う実験装置や解析手法は同じでも,学生一人ひとりが異なる研究テーマに取り組みます.例えばX線CT装置を例にとると,個々の粒子挙動や水の存在形態の変化に着目して土の破壊メカニズムを解明する研究もあれば,杭の支持力に対して地盤の変形挙動がどのように影響しているかを可視化する研究もあります.大学院入試後に研究テーマが決まると,同じ研究手法を扱う大学院生・教員が中心となって指導するため,不安なく研究テーマに挑戦できます.

 また,木村研に入ると「見やすく要点がわかりやすい発表資料の作成」ができるようになるほか,「人に意見を伝える,逆に人の意見を聞きブラッシュアップする」能力が身に付きます.社会に出てからも通用する人間として,大いに成長することができる環境です.研究も遊びも全力で楽しむ陽気な学生ばかりで,和気あいあいとしたアットホームな雰囲気の学生部屋です.ぜひ,木村研で一緒に頑張りましょう !


木村研への研究室配属を希望する4回生へ -修士1年生からのメッセージ-



※左から順に 上平 健登,廣瀬 駿,大谷 悠哉,浅井 泰一郎


上平 健登
 新4回生の皆様,こんにちは.私は,土の粒子1つ1つについてモデルを作成して,内部に含まれる水の状態によって土全体の挙動にどのような影響を及ぼすか解析によって研究を行っています.
 当研究室の誇れる点と致しましては先生・先輩方からの面倒見が良いことだと思います.4回生としての大きな目標である院試・卒論について例えば院試に向けた勉強会や過去問演習,卒論に向けた研究室ゼミ等を行っています.他にも見やすい発表資料の作り方を教えてもらったり,時々研究の進捗を確認したりと置いてけぼりになることはありません.
 最初は誰だって新たな環境で上手くやっていけるかどうか不安になると思います.ぜひ一度研究室を訪れて雰囲気を感じ取ってもらえればと思います.


廣瀬 駿
 私は,研究の中で実験と数値解析の両方をしてみたいという希望があり木村研に入りました.そして現在,その両方を通じて,地震時のトンネルと地盤との相互作用について研究しています.  
 日頃の研究では,先生方や先輩方からの手厚いご指導をいただけるため,研究の進め方どころか,発表資料の作り方すらわからなかった私でも,卒業論文の執筆や学会等での発表を行うことができました.また,自分自身の研究に終始するのではなく、先輩の遠心力模型実験(宇治キャンパス)の手伝いに行かせて頂いたり、後輩の研究のサポートをしたり、時には研究室の壁を超えて他の地盤系研究室の先生方や学生と一緒に研究活動をしていて,とても充実した毎日を送っています.感染症の流行を受けて,数年前と比べて研究室単位で何か催事を行うといったことは見られなくなっていますが,学生間の仲の良さと先生方の指導体制,研究室の綺麗さは変わらずとても良い状態で維持されていると感じています.  
 また,木村研に入ると様々な経験をすることができ,建設現場の見学などは勿論,現在土木分野の最前線で活躍されている研究室OBの方々とお話しする機会なども多々あります.  百聞は一見に如かず.是非一度,木村研での学生生活のイメージを作りに研究室見学に来てください!


大谷 悠哉
 私はX線CT装置を用いて,三軸圧縮試験時の土の内部を可視化する研究に取組んでいます.国内の大学では数台しかない貴重な実験装置を使用して,通常は見ることのできない試験中の供試体内部の様子を観察できることは非常に興味深く,他ではできない経験です.  
 木村研の一番の魅力は,「協力して研究に取組む姿勢」であると考えています.例年,大学院入試の対策ゼミを行ったり,卒論・修論は研究室のメンバーが一丸となって取組み,サポートしています.日常生活においても,研究の進め方や授業の課題などについて同期や先輩方・助教の木戸先生に気軽に相談できるため,楽しく熱心に研究に打込めることに加えて,PC操作や発表資料作成・プレゼンのスキルなどで自らが成長できる環境であると感じています.
 土質実験に関心がある方(数値解析のテーマにも取組めます),仲間と協力して研究したい方,とにかくやる気に満ちている方など,ご興味を持たれた方は是非研究室訪問にお越しください.私達と一緒に楽しく研究に取組みましょう.


浅井 泰一郎
 新4回生のみなさん,こんにちは. 私は,建設現場で発生する泥土の簡便な処理工法として,本研究室で開発されてきた古紙微細粉体を添加した高含水の泥土の力学特性を明らかにすべく,種々の力学試験に取り組んでいます.昨今,SDGsを掲げる企業・団体を目にすることも多いと思いますが,私の研究こそ,まさにそのSDGsを体現するものです.従来,廃棄されるはずの建設現場の泥土と,シュレッダーの屑や製本工場の紙粉を原料とした微細粉体を組み合わせて,新たな資源として再利用できないかと日々検討しています.
  私がこの研究室に入って驚いたことは,全員が「面倒見の鬼」だったことです.研究を始めるに当たり,まず,ワード,エクセル,パワーポイントの基本的な使い方を丁寧に教えていただきました.ここまで丁寧に指導してもらえる研究室は他にはないかと思います.ぜひ,新4回生のみなさんも,研究生活に不安を感じておられると思いますが,安心して私たちの研究室にいらしてください.



京都大学 木村研

京都大学 大学院工学研究科
社会基盤工学専攻 地盤力学分野

〒615-8540
京都市西京区京都大学桂 Cクラスター4棟

 582号室(ー)
 581号室(橋本准教授室)
 583号室(木戸助教・柴戸秘書室)
 587号室(学生部屋)

 TEL :075-383-3193
 FAX :075-383-3193

京都大学 木村研究室